猿が木から落ちた

 昼ごろ玄関のインタフォーンが鳴ったので出てみると、近所の子どもが緊迫した声で言いました。
「Ｎ（うちの息子）が木から落ちて頭ぶって泣いてる～！！」
どうやら家の前の公園で木登りをしていた息子が、落っこちたようです。駆けつけると木の下に泣きべそをかいた息子の姿が。下の茂みに頭をぶつけた所が痛いというので見てみると、頭の側面に擦り傷と大きなこぶができていました。硬い地面にぶつけたわけではないし、吐き気もないようだし、意識もしっかりしているので、大したことはないとは思ったのですが、念のため休日診療の外科で診てもらいました。「木から落ちたんです」と状況を説明すると、「木のぼりする子って今時珍しいわよね～」と看護師さんに妙な感心をされ、お医者さんには「お家どの辺？」と聞かれました。山奥に住んでいると思われたんだろうか・・・。それはさておき、レントゲンを撮ってみたところ頭蓋骨には異常なし。１～２日安静にしていれば大丈夫だろうという診断でほっとしました。
高い所に上るのが好きな子なので（何とかは高いところに上るっていいますよね）、木のぼり・フェンスのぼり・電柱のぼり（これは大きな声じゃいえない）は日常茶飯事。いつかこうなると思っていましたが、とうとうやってくれました。帰る道々、「さすがに懲りたでしょ。一緒に遊んでた子たちも、しばらく木登りしないよ」と話しかけると、息子は「うん」と力ない返事。でも正直なところ、痛い目にあって凝りたというより、１～２日安静と言われて、明日と明後日の体育とサッカーができなくなったことが悲しいみたい（苦笑）　まあ、木から落ちて怪我すると大好きなサッカーに支障をきたすというのがわかったけでも良しとしますか。
さて家に帰ってみると、事故現場の公園では、さっき息子と遊んでいた子ども達が木登りしてました。懲りないやつら……。