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奇跡のノンフィクション!?

 今読んでいるノンフィクション『メモリー・クエスト』(高野秀行著、幻冬舎)が面白い。これまで読んだことのないタイプのノンフィクションです。もっともノンフィクションてのは、たいていは「これまで読んだことんない」部分があるもんですが(苦笑)
前置きはさておき、『メモリー・クエスト』は、「○年くらい前に△△で会った□□を探してほしい(△にはタイだの南アだの奥深い地名が、□にはスーパー小学生だの春画老人だのといった特徴的かつ抽象的な名称が入ります)」といった依頼を受けて人さまの思い出を訪ねるという冒険奇談です。依頼者の風変わりな体験、高野さんの軽妙な語り口もさることながら、高野さんの体験の数々が実に面白い。フィクションだったら「ご都合主義」と言われてしまいそうな出来事が行く先々で起きるのです。その辺のファンタジーよりもよっぽどミラクルです。
まるでコメディ映画を見ているような展開が笑いを誘いますが、その一方で、この作品の「奇跡」が意味するものを考えさせられます。
タイや南アで一人の人間を探し回る過程で、その国が抱える様々な問題が見えてきます。南アでの訪ね人は、実は高野さん自身の訪ね人なのですが、彼が高野さんと別れてから辿った人生は、私には衝撃的でした。私が初めての子育てで四苦八苦してた頃、無一文で国から国を渡り歩いて今日を必死で生きていた人がいたという自明の事実を突き付けられます。あの頃の自分を「四苦八苦」と呼ぶのが恥ずかしくなるくらいに。

さて、私にも会ってみたい人がいるんですよね。たしか11年くらい前に東名自動車道の浜名湖SAで出会ったMちゃん一家。愛媛だか香川だかから来てたとか。めちゃめちゃ曖昧な記憶ですが。実はMちゃんとうちの子(長女)とは、名前も年も一緒なんですよ。SAでたまたま近くにいて、同じような家族構成だったんで、お互い親近感を持ったんでしょうね。どちらからともなく話しかけて、子どもの名前と年を聞いたら偶然にも同じ。さらに親近感を深めて、ちょっと会話を交わして、そのまま別れるのは後ろ髪引かれたのですが、連絡先を聞くのも躊躇われて、「じゃあまた」といって別れたのを覚えています。おそらくもう会えないとは思いながら、また会いたいという思いが「じゃあまた」という言葉になったのだと思います。ということで、高野さん、Mちゃん一家を探してくれないかなぁ(笑)
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