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悟りとは

国内の映画賞を総ナメにして、米アカデミーの外国映画賞も受賞した話題の『おくりびと』。ネット注文していたDVDが届いたので、早速鑑賞しました。評判通り、心に残る映画でした。「『死』がテーマのようでありながら『生』を描いた作品」と関係者が言っていたように思います。いろいろな死が描かれていますが、全然重苦しくなく、登場人物はおおむね明るく、ところどころ笑いも盛り込まれ、しかし死と向き合うところはしっかりと向き合った真摯な映画だと感じました。その原作とも言える本が、青木新門氏が著した『納棺夫日記』。増補改訂版と書かれた文庫本を借りて読んでいます。納棺の仕事を通して生まれた青木氏の死生観や、様々な納棺のエピソードなどが盛り込まれた作品です。まだ全てを読んだわけではありませんが、心に残った文章がいくつかあります。
「己の携わっている仕事の本質から目をそらして、その仕事が成ったり、人から信頼される職業となるはずがない」「嫌な仕事だが金になるから、という発想が原点であるかぎり、どのような仕事であれ世間から軽蔑され続けるであろう」。当たり前の一言ですが、意識しないとなかなか当たり前にはできないことではないでしょうか。
「悟りといふ事は如何なる場合にも平気で死ぬ事かと思つて居たのは間違ひで、悟りといふ事は如何なる場合にも平気で生きて居る事であつた」。正岡子規が『病牀六尺』という著書の中に記した言葉だそうです。逆転の発想とでもいうのでしょうか。何かにつけては動揺して生きている私には、頭をガツンと小突かれたような衝撃でした。人生観というか死生観を変えられた思いがします。こんなことを悟った子規の生きざまに興味を覚えます。
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