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泣いて笑って

 子どもたちの夏休みが始まります。それと時期を同じくして映画がいくつか封切されるのが毎年の恒例です。その中で観たいなぁと思っているのが西原理恵子さんの『いけちゃんとぼく』(角川書店)。少し前に原作の絵本を読みました。ほんわかしたタッチのイラストが、エピソードの可笑しさ・悲しさ・切なさとマッチしていて、心に沁みてくるものがありました。その時私は悲しんでも落ち込んでもいなかったと思うけれど、『いけちゃんとぼく』は読んだ人を悲しいことから立ち直らせてくれる本だなぁと、直感しました。
 
西原さんの著作は、他にも『この世でいちばん大事な「カネ」の話 』(理論社)を読みましたが、これは読んだ人を逞しくしてくれる本だと思いました。実際は私の想像をはるかに超えているであろう悲惨な体験が書かれているのに、笑えてしまうところがすごい(笑ってしまう私ではなく、笑わせてしまう西原さんが)。
 
今読んでいる『ぼくんち(全)』(小学館)もそんな一冊です。ちょっと切ない感じのエピローグにほろっとされられページを捲ると、そこには「切ない」なんてもんじゃない「かなり悲惨な」(私の感覚では)状況が展開しているのですが、思わず笑ってしまう。「泣いたらハラがふくれるかあ」「泣いてるヒマがあったら、笑ええっ!!」って台詞があるのですが、この開き直りが西原さんの底力なんだろうなぁ。この素敵な台詞で人生を教えてくれるお姉さんは、どうやら風俗で働いている(いた)ようで、その商売のなんたるかを、リアルなメルヘン(現物を読めば、この感じがなんとなく分ってもらえると思います)で語ってくれたりします。それも小学生と思しき兄弟たちに(苦笑)。お姉さんの話が、低学年の弟には理解できなさそうなんだけど、高学年(多分)の兄にはなんとなく理解できるんだよね。
 
さてこの漫画を小六の娘に読ませてよいものか……。ちょっと迷ったけど、読ませましょう。その辺にさりげなく(わざとらしく)置いておいたら、多分勝手に読むでしょう。そういう現実がこの世にはある。ということを知っておくことは必要だと思います。
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