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神様のカルテ

 いつだったか、どなかたが書かれた書評を読んで、読みたくなった作品です。

『神様のカルテ』 夏川草介著、小学館
漱石をこよなく愛し、古風なしゃべり方をする青年内科医栗原一止。物語は信州の総合病院を舞台に、一止を取り巻く人間模様を、時にユーモラスに、時にしっとりと描いていきます。登場するのは直向きでシニカルな同僚達、一風変わった下宿人たち、可愛くて芯の強い奥さん、一止に命を委ねる患者さん達。関わり合う人々がそれぞれのやり方で思いを尽くす。人情とはそういうものなんだろうと思わされます。
高度医療に見放されて栗原医師のもとへやってきた老女のエピソードは、医療の在り方や役割を問いかけていると言えましょう。
本作には「満天の星」「門出の桜」「月下の雪」の三話が収録されています。それぞれの章題の意味は終盤で明らかになりますが、その情景描写の美しさが圧巻です。
心に響く物語でした。
 
作者の夏川章介さんはお医者さんで、長野県の病院で地域医療に従事されているとのこと(巻末のプロフィールより)。ご自分の体験が物語に活かされているのでしょうが、ストーリーの中で一止は「忙殺」と呼ぶに相応しい働き方をしています。作者さん、執筆の時間をどうやって確保されたのでしょう?一番感心したのはそこかも
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