miruwog
日記コーナー
カブトムシのその後
カブトムシはまだ生きています。
最近また弱々しくなってきました。それは命の宿命です。しかたありません。動きはのろのろで、かたつむりより遅いと思います。でもえさはなんとか食べています。今朝はえさから少し離れたところにじっとしていました。最近は見るたびに死んでいるのではないかと思います。毎度これが生きている最後の姿になるかもしれないと思いながら、目を離します。
今日も日光浴をさせてやりました。すると、また今日も、それまでじっとしていたカブトムシが動きだしました。しばらくして様子を見ると、ケースのふちに寄り、盛んにもがいています。プラスチック越しに見える向こう側に行こうともがいているようにも見えました。その姿が健気で痛々しくて、ケースから出して花壇の土のところにおいてやりました。彼にとっては初めての外の世界です。どうするのかなと興味津津で見ていたら、それまでとは別人(別虫?)のように動き出しました。動きはのろいし、足取りもおぼつかないですが、多少の木片は持ち上げてぐいぐい進みます。頼もしくさえ見えました。その姿が幸せそうで、これが本来の姿だなあと、勝手な想像ですがそう思えてなりませんでした。じばらくじっと見ていました。もう先の長くないこの子を、最期くらいこのまま好きにさせてあげようか。でもこのままにしておいたら、たぶん彼は今日か明日には死ぬでしょう。
自分だったら…完全看護の中で命を少し先に延ばすより、最後に好きなことをして自由に生きたいとは思います。でもそれは死に直面していない健康な人間の発想のような気もします。本当にその時が来たら、自分はどちらを望むのだろう。考えさせられました。
さんざん迷った末、結局カブトムシをケースに戻しました。
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