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ドラマ考 ~夢をかなえるゾウ~

原作を読んで、かなり笑わせていただきました。それがドラマ化されるというので、放映を楽しみにしていたところ、先日二時間のスペシャルドラマになって放映されました。深夜にも女性版の連続ドラマが放映されています。録画していたスペシャルをようやく観たので、それに関する独断的評論を……とその前に原作についてちょっと触れたいと思います。
原作は、人生の成功哲学を面白可笑しく脚色しているところが素晴らしい。「夢をかなえるゾウ(ガネーシャ)」が、成功したいと涙ながらに叫ぶサラリーマンの青年に、成功するための数々の課題を与えます。それは最初は「靴を磨く」「コンビニでお釣りを募金する」とか誰でもすぐにできるもの。課題は徐々にレベルアップしていきます。「人を喜ばせる」とか「応募する」とか、他人や社会に対する働きかけがでてくると難しいと感じますが、そのハードルを越えられるかどうかが、成功の分かれ目なのでしょうね。私も自分のこれまでを振り返ると、内職の求人広告に応募したのは、一つの分岐点だったと思います。終盤に「やらずに後悔していることを今日から始める」という課題が出されます。ここで急に成功への階段の段差が大きくなる感じがします。仕事が忙しくて、今は無理。そう言い訳する「僕」を、ガネーシャは「今まで無理やったら、これからも無理や。変えるならそれは『今』や」と一喝します。そうなんですよ。これも自分のこれまでを振り返ると、「この仕事出したら、〇〇しよう」って思っていても、仕事出したら掃除とか買い物とかしちゃって、〇〇できた試しがありません。ということで、仕事はあるのですがこうしてブログを書いているわけです(笑……っていられるのも今のうち)。
それはさておき、この本の中で一番感心させられたのは、「ワシが教えてきたこと、実は、自分の本棚に入ってる本に書いてあることなんや。ワシの教えてきたことには何の目新しさもないんやで」というガネーシャの台詞。それは「他の本買うても同じやで。自己啓発の本買うのは、これで最後にしとき」と言ってるに等しい。他の自己啓発本の追随をさりげなく阻止してます(笑)

さてここからが本論。『夢をかなえるゾウ』のスペシャルドラマも、原作同様かなり笑わせていただきました。ガネーシャ役は古田新太さん、ダメサラリーマン(野上耕平)役は小栗旬君。このキャスティングは大成功でしょう。特に古田ガネーシャに、不思議なリアリティがあって、面白かったです。古田さんの上手さでしょうね。これ見るだけでも意味あります。小栗君のガネーシャ(ガネーシャが野上に変身した場面)も良い味出してました。さてドラマそのものは……、う~ん、リアリティが今一つ。クライマックスでは自己改革中の野上君が、ガネーシャが変身した象を連れてきて、社運を賭けたイベントが大成功となるのですが、それはありえないでしょう。リアリティのない展開はドラマではよくあることですが、自己啓発がテーマのこのドラマにはリアリティを失わずにいてほしかった。主人公がステップアップしていく過程にリアリティがなかったら、夢は所詮夢ということになり、観ている人のモチベーションが下がってしまうのではないかしら。リアリティのなさが、観ている人の夢を奪ってしまったような気がします。

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