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カブトムシの幸せ

昨年卵から育てたカブトムシが、7月の初めに成虫になりました。全部で25匹いましたが、三年前からの自家繁殖だったので今年は繁殖をやめ、元気な成虫は虫取りの子どもが来なさそうな神社や、自然公園の奥地に放してきました。しかし自家繁殖の影響でしょうか、毎年2~3匹奇形(羽化不全)の成虫が現れます。今年も2匹のオスが、羽根をしまうことができない奇形で出てきました。奇形のカブトムシは自然界では生きていけないそうです。そして短命だそうです。去年の奇形のカブトムシ(オス)は、一週間程度で死んでしまいました。
CA250237.jpg今年生まれた2匹の奇形の子達は、自然界には放たずに、それぞれ別のケースに入れました。この子たちは、どこまで生きられるだろうかと、毎日見守ってきたところ、これが予想外に長生きしてくれまして、1匹(重症な方)は8月下旬まで生きていました。もう1匹(軽症な方)は今現在も生きています。正常に羽化した成虫と比較しても、長生きと言えるでしょう。でもさすがに元気はなくなってきました。夏のうちは、一日一カップの昆虫ゼリーをペロリと平らげてしまうほど食欲旺盛だったのですが、今はそれが三、四日たってもなかなかなくなりません。動いている姿もあまり見られなくなりました。
それでも生きているこの子を見ながら、これで良かったのかなぁと、ふと思います。食糧が十分にあり、戦うこともなく、生殖に体力を使うこともないケースの中は、この子にとってストレスのない環境だったのかもしれません。だから長生きできたのかもしれません。でもこの子は木を登ることも、空を飛ぶことも、他の仲間に出会うこともなく、この狭いケースの中でただ生きてきた。この子は幸せだっただろうか。カブトムシに「幸せ」なんて概念はないのでしょうが、この子を見るたび「まだ生きている」という安堵と共に、「不自然に生かしてきた」という一抹の罪悪感が胸を過ります。
せめて外の空気だけでも体験させようと、今日はふたを開け、日向ぼっこをさせました。するとそれまで動かなかったこの子が、急に動きだしたのです。自然の力というか神秘を感じましたね。もしも逃げ出すようなそれでもいいと、そのままにしておきました。しばらくしてケースを見たら、カブトムシはそこにいて、驚いたことに、背中を広げようとしています。飛ぼうとしたのかもしれません。この子の本能の力を見た気がします。明日も晴れたら、外に出してやろうと思います。
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