一般の感覚って？

 またまたごぶさたしてしまいました。巷ではインフルエンザがじわじわと広がっているようです。我が家は幸いみんな元気ですが、娘は学年閉鎖で今週末まで自宅待機です

さて、今日の朝日新聞の夕刊に、こんな記事が載っていました。
五輪招致演説　衣装２６万円
東京にオリンピックを誘致するために東京都は「痛くも痒くもない１５０億円」をつぎ込んだそうですが、そのうちの１４００万円が招致メンバーの衣装代に使われたそうです。
「『衣装も招致の成否に影響する』とオーダーメードで仕立て、１着２０万円。着用者がそれぞれ保管しているが、今後の利用予定はないという。（途中略）デザインはパリ・コレクションに出品経験のある松島正樹さん。『紫木蓮』など日本の伝統色を採用し、東京がアピールした『環境重視の五輪』を意識して天然の染料を使ったという。東京五輪委員会は『総会の時にしか着ない服を高額でつくるべきなのか』との声もあったが、完璧な招致演説をめざすには、気品と伝統を感じさせる衣装が必要だと判断した、と説明する。」（記事より引用）

この記事を読んで、「１着２０万円（靴やネクタイやら合わせると２６万円になるらしい）」というスーツの値段に驚きました。これ、驚くのが「一般の感覚」ってもんですよね？
それ以前に、「今後の利用予定のない服を作る」ということが、そもそも「環境（エコ）」に逆行している！！これも一般の感覚ってもんですよね？
「完璧な招致演説」ねぇ……。「環境重視」だったら必要なのは「気品と伝統を感じさせる衣装」よりも「エコを感じさせる衣装」でしょ。
呆れて、怒って、最後は憂鬱になっちゃった記事の内容でした（記者さんのせいじゃないですよ。誰のせいかは自明でしょう……。