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日記コーナー
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- 2008.10.22
ドラマ考 ~OLにっぽん~
- 2008.10.21
一流の脳
- 2008.10.17
ドラマ考 ~夢をかなえるゾウ~
- 2008.10.15
ドラマ
- 2008.10.06
カンゴロンゴ
ドラマ考 ~OLにっぽん~
「観月ありさ主演、阿部サダヲ共演」(どっちも大好き)というだけで、内容はあまり期待せずに見始めたドラマですが、なかなか面白いです。舞台はとある会社の総務課。総務課の仕事を中国にアウトソーシングしたら、人件費を79%節約できると算出され、正社員達がリストラの危機に。どうする日本人?!「アウトソーシングの波に翻弄されながら、自分の生き方を見つめ直していく、働く女性の、バトルあり、笑いあり、涙ありで描く、エンターテイメントドラマ」(公式サイトより)だそうです。「アウトソーシング」「ライバルはスキルが高く人件費が安い中国人」というテーマは、民放のトレンディドラマでは斬新な試みではないでしょうか。新しい切り口でOLドラマを描いているところが面白いと思います。
中国からやって来た二人の女性研修生達(張琳・楊洋)は、がむしゃらに仕事を覚えます。彼女達の小さな肩には、何人もの親族の生活がかかっているのでしょうね。そのうちの一人張さん(タン・ジャースー)は湖南省の農村の出身で、両親は必死で働いて彼女を大学まで進学させ、親戚中に借金をして彼女の日本への渡航費用を捻出した、という設定です。
以前NHKのドキュメンタリーで、中国の「農民工」の姿を観ました。カメラは娘を大学に進学させるために都会に出稼ぎにいく父親と息子の姿を追いかけていました(その家は一人っ子ではなく、母親はいなかったように思います)。彼らは日雇いの仕事をしていましたが、仕事が減って娘の学費を稼ぐのが困難になると、息子の嫁まで出稼ぎに出ることになりました。息子夫婦には1歳になるかならないかの赤ん坊がいます。その子を嫁の実家に預けて行くのです。彼らが故郷に帰って来られるのは一年に一度、春節(2月初旬の1週間の休日)の時期だけです。彼らが娘のためにここまでするのは、娘の大学進学だけが、一家が貧しさから抜け出す唯一の方法だからです。
ドラマに描かれている中国人は多少なりともステレオタイプ化されているのでしょうが、張さんの設定には、この娘の姿が重なって見えました。島子(観月)に「どうしてそんなに頑張れるの?」と聞かれた張さんが「両親のため」と答えるのも納得です。トレンディドラマにしてはなかなかリアルじゃないですか、と思いきや……、みんなで力を合わせて作った資料がのデータが停電でデータが消えちゃった。HDDにコーヒーこぼしてHDDも壊れちゃった。これはあり得ないでしょ?!大事なものはバックアップとるでしょ。データはサーバーに入れるでしょ。なんて突っ込んでもとにかく修復しなければならない。総務課一同を夜中に召集。飲み屋で一杯やってる課員まで会社に連れ戻して、クビにしたバイト中の張さんも連れて来て、徹夜であたふたと復旧作業。「IT業界がこんなだと思われるのはかなわんなぁ」と旦那が申しておりました(苦笑) ところで関西弁を話す部長役の浅野ゆう子が秋野暢子に見えるのは何故?
さて今夜はその三回目。島子は部長からリストラ係に任命されてしまいます。どうする島子?!今夜はお手並み拝見です。
一流の脳
なにげなく新聞のテレビ欄を見ていたら、「プロ100人の脳活用法 イチロー宮崎駿も実践 やる気こうすれば出る ひらめき術」という文字が目にとまりました。これは観なければ!!
毎週火曜日の夜10時からNHKで『プロフェッショナル 仕事の流儀』という番組を放映していますが、今夜はそのスペシャル『プロに学べ!脳活用スペシャル』でした。進行役の茂木健一郎さん(脳科学者)が、これまでに番組に登場した100人のプロフェッショナルの脳の働きを分析し、そこに共通するものを見出したということです。脳には色々な働きがありますが、番組ではその中から「ひらめき」「プレッシャー克服」「モチベーション」の三つに焦点を当て、その極意が判り易く紹介されていました。興味があるテーマだったので、最初から最後まで画面にくぎ付けでした。少なくともその45分間は、私の脳も活性化されていたことでしょう(笑)
「ひらめきの極意」
①とことん考えてから寝る
考えている最中は、これまでの経験や知識が頭の中にぐちゃぐちゃに入り乱れているそうです。とことん考えてから寝ると、寝ている間にそれが脳内で整理され、起きた時にひらめくことがあるんだそうです。一朝一夕にはできないかもしれませんが、習慣化することで、脳が「寝ている間に情報を整理する」ということを覚えてくれるのかもしれませんね。
②考える場所を選ぶ
お風呂の中、トイレの中とかでひらめく人が結構いるそうです。「アイデアが外からの情報に邪魔されない場所」を選ぶ必要があるようです。それはリラックスできる場所ということです。「ひらめきはある程度情報を遮断した場所で生まれる」と茂木先生がおっしゃってました。
「プレッシャー克服法」
①苦しい時にもあえて笑う
「笑顔」(口角を上げる)が脳をポジティブにするそうです。行き詰ってどうしようもない時、「もう笑うしかない」って言うことありませんか。あれ、結構理に適っているのかも。
②スイッチをいれるための「決まり事」をもつ
「プレッシャーを跳ね退ける」=「脳がやるべきことに集中している状態」だそうです。多くのプロフェッショナル達が「スイッチを入れる」という言葉を口にしています。どうすればスイッチを入れられるのか。それには「決まった行動」(何かしら体を動かす)が有効だそうです。イチローが「球場入りした後、淡々とウォーミングアップメニューをこなし、バッターボックスでバットを垂直に構える」のは、彼の「スイッチを入れるための決まり事」だと、茂木先生は分析されていました。これも習慣化することで、それが集中モードへのスイッチなんだと、脳が覚えてくれるんしょうね。
「モチベーションを上げる」
①あこがれの人を持つ
目標とする人を見ることで、脳内の「ミラーニューロン」という物質が反応し、その人と同じように振る舞うようになるそうです。あるお医者さんが、困難な状況に直面した時、「〇〇先生(師匠)ならどうするかな」と考えると話していたのが印象的でした。身の回りは嫌な奴ばっかり、という場合もあるかもしれませんが、どんな人にも一つくらいはいいところがある。そこに注目しましょう。脳は注目した情報を処理するのだと、これも茂木先生の弁です。
②小さな成功体験を大切にする
花美師の野村陽一さんは「五重芯」という究極の花火を完成させるまでに、十九年間かかったそうです。その間の小さな成功が、彼のモチベーションを支えたのだと、茂木先生がしみじみ語っておられました。一流のプロフェッショナル達は、小さな成功を積み上げて、大きな何かを成し遂げていくんですね。大きな成功は小さな成功を積み上げた結果なんですね。
概要は公式サイトにも紹介されていますので、ご興味のある方はご覧ください。再放送は10/28(火)AM1:10~です(月曜深夜)。
ドラマ考 ~夢をかなえるゾウ~
原作を読んで、かなり笑わせていただきました。それがドラマ化されるというので、放映を楽しみにしていたところ、先日二時間のスペシャルドラマになって放映されました。深夜にも女性版の連続ドラマが放映されています。録画していたスペシャルをようやく観たので、それに関する独断的評論を……とその前に原作についてちょっと触れたいと思います。
原作は、人生の成功哲学を面白可笑しく脚色しているところが素晴らしい。「夢をかなえるゾウ(ガネーシャ)」が、成功したいと涙ながらに叫ぶサラリーマンの青年に、成功するための数々の課題を与えます。それは最初は「靴を磨く」「コンビニでお釣りを募金する」とか誰でもすぐにできるもの。課題は徐々にレベルアップしていきます。「人を喜ばせる」とか「応募する」とか、他人や社会に対する働きかけがでてくると難しいと感じますが、そのハードルを越えられるかどうかが、成功の分かれ目なのでしょうね。私も自分のこれまでを振り返ると、内職の求人広告に応募したのは、一つの分岐点だったと思います。終盤に「やらずに後悔していることを今日から始める」という課題が出されます。ここで急に成功への階段の段差が大きくなる感じがします。仕事が忙しくて、今は無理。そう言い訳する「僕」を、ガネーシャは「今まで無理やったら、これからも無理や。変えるならそれは『今』や」と一喝します。そうなんですよ。これも自分のこれまでを振り返ると、「この仕事出したら、〇〇しよう」って思っていても、仕事出したら掃除とか買い物とかしちゃって、〇〇できた試しがありません。ということで、仕事はあるのですがこうしてブログを書いているわけです(笑……っていられるのも今のうち)。
それはさておき、この本の中で一番感心させられたのは、「ワシが教えてきたこと、実は、自分の本棚に入ってる本に書いてあることなんや。ワシの教えてきたことには何の目新しさもないんやで」というガネーシャの台詞。それは「他の本買うても同じやで。自己啓発の本買うのは、これで最後にしとき」と言ってるに等しい。他の自己啓発本の追随をさりげなく阻止してます(笑)
さてここからが本論。『夢をかなえるゾウ』のスペシャルドラマも、原作同様かなり笑わせていただきました。ガネーシャ役は古田新太さん、ダメサラリーマン(野上耕平)役は小栗旬君。このキャスティングは大成功でしょう。特に古田ガネーシャに、不思議なリアリティがあって、面白かったです。古田さんの上手さでしょうね。これ見るだけでも意味あります。小栗君のガネーシャ(ガネーシャが野上に変身した場面)も良い味出してました。さてドラマそのものは……、う~ん、リアリティが今一つ。クライマックスでは自己改革中の野上君が、ガネーシャが変身した象を連れてきて、社運を賭けたイベントが大成功となるのですが、それはありえないでしょう。リアリティのない展開はドラマではよくあることですが、自己啓発がテーマのこのドラマにはリアリティを失わずにいてほしかった。主人公がステップアップしていく過程にリアリティがなかったら、夢は所詮夢ということになり、観ている人のモチベーションが下がってしまうのではないかしら。リアリティのなさが、観ている人の夢を奪ってしまったような気がします。
ドラマ
今クルーは、私にとってドラマが大豊作です。『チーム・バチスタの栄光』(TBS)『OLにっぽん』(日テレ)『風のガーデン』(フジ)『夢をかなえるゾウ』(日テレ)などなど。ケーブルテレビの『Bones』も要チェック。これらに『カンゴロンゴ』(NHK)『SMAP×SMAP』(フジ)『秘密のケンミンSHOW』(日テレ)などのバラエティも加えて、エンターテイメントな毎日……なら楽しいのでしょうが、実際はリアルタイムに見ることはほとんど叶わず、録画して見ています。それがだんだん溜まってきている今日この頃。そういえば二週間前に撮ったガリレオも見てない……ばかりか、三か月くらい前に撮った映画も、一年くらい前に撮った時代劇も(泣)ブログ書いている暇あったら溜まった録画見ればいいじゃん、て?!(苦笑)いやそれより、ニュースも見ろよ、って?!(冷汗)
カンゴロンゴ
お気に入りだった「サラリーマンNEO」が終了し、その後釜として「世直しバラエティ カンゴロンゴ」という番組が始まりました。「サラリーマンNEOのスタッフが製作している」というようなコメントが、新聞の紹介記事に書かれていた気がします。それで観てみようという気になったわけで……。
主役のカンゴロンゴ(平幹二郎さん)の妙な出で立ち(孔子みたいなファッション)からして、真面目にふざけてくれるコメディかと期待して観始めたのですが、だんだんシリアスな展開になってきて、それでも最後はハッピーエンド、カンゴロンゴ先生のありがたいお言葉で締めくくられるという内容でした。予想とはちょっと様子が違いましたが、そこそこ楽しめました。孔子様だか老子様だかのありがたいお言葉でちょっとは賢くなれる気もします。
初回のテーマは「給食費不払い」。ある母親が娘を連れてカンゴロンゴのもとに相談にやってきました。「うちが給食費を払わないのが知られ、娘が給食泥棒と言われて、学校で給食を食べなくなった。娘をいじめたやつの名前を娘から聞き出せ」というのが相談(?)内容。「給食費は払うものです」と諭すカンゴロンゴに、「払わない人がいるのに、うちが払うのは損だ、不公平だ」と反論する母親。カンゴロンゴが何を言っても、この母親は聞く耳を持たなかったのですが、損をしないようにとやっきになればなるほど、家庭が崩壊していくことに気付いた母親は、それが一番損だということにもようやく気が付きました。心境の変化を語る母親に、カンゴロンゴが贈った言葉は「青天白日」。「すみきった青空に、明るい太陽が高々と輝く」と言う意味だそうで、この言葉を引用して、カンゴロンゴは「誰もがみな生きているだけで、青空と太陽に恵まれている。その偉大な恵みを味わえば、小さな損得はどうでもいいことだ」というようなことを説いていました。
つまるところ、小学校の頃、道徳の時間に観た教育テレビのミニドラマ(今で言う「ガンコちゃん」みたいな教育番組)の大人版て感じの番組ですね。大人にもこういう番組が必要な時代なんですねぇ。確かに最近「要はモラルの問題なんだよ」と思うことが多々ありますもんねぇ。
ぶっちゃけサラリーマンNEOの方が面白い。でも観て損はなさそう。ってカンゴロンゴ先生のありがたいお話を伺ったにも関わらず、小さな損得を計算している自分がちょっと情けない……。